子宮内膜症の症状を教えて下さい

子宮内膜症の症状を教えて下さい


- 回答 -
子宮内膜症は、本来、子宮の内腔にしか存在しない筈の内膜の組織が、子宮の筋肉内や、卵巣、お腹の膜等に存在する疾患です。月経の度に、異所性の内膜組織が剥がれ、各所に溜まってしまいます。異所性の内膜組織は、生体にとっては異物ですので、これらを排除しようとし、自身の白血球が攻撃して炎症と同じ事が起き、痛みの原因になります。

1. 卵 巣 ; 中に血液が溜まるチョコレート嚢胞が出来ます。正常な卵巣機能が損なわれ、排卵し難くなります。チョコレート嚢腫は、大きくなればなる程、年が行けば行く程、頻度は、少ないのですが、卵巣癌の合併率が上昇しますので、厳重に経過をみて行く必要があります。
2. 腹 膜 ; 癒着の原因となります。子宮と直腸の間のダグラス窩に好発し、排便痛や性交痛が出ます。癒着により卵管が閉塞してしまう事もあります。卵管の通過があっても、お腹の膜に内膜症があると、卵巣から出た卵子が、卵管に入れずに、お腹の膜で内膜症を排除しようとしている、白血球に捕まってしまい、卵管に入る事が出来なくなります。受精卵の輸送障害から、子宮外妊娠を発症する事もあります。
3. 子 宮 ; 子宮の筋肉内に出来ると、子宮が全体的に大きく厚くなる、子宮腺筋症になります。生理痛が増強し、子宮内膜の面積が広がり、過多月経から鉄欠乏貧血になります。鉄欠乏貧血は、全身への酸素供給が低下し、それを補うため、心臓の仕事量が増え、心臓の負担が大きくなりますが、心臓自体に行く酸素も減っているため、心臓が弱くなってしまいます。

経膣分娩すると、子宮口が開くため、経血の排出が容易となり、月経困難は改善しますが、分娩したにも関わらず、月経困難が増強している時も、内膜症を疑ってかかります。

補足に関して
帝王切開の既往は、子宮内膜症の危険因子とはならない筈です。
子宮内膜症の原因が分かっておらず、月経血の逆流説 ( 卵管から骨盤腹膜腔に月経血が逆流 ) があるとしたら、経膣分娩の既往のある人より、なり易くなる可能性はありますが....。
ご心配でしたら受診をお勧め致します。

(この記事は「Yahoo知恵袋」より引用させて頂きました)

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